Tシャツ の オンス oz グラム g について
Tシャツ の オンス oz グラム g について
Tシャツ オンス oz 目付け とは?
一般的によく目にするTシャツの表記は、5.6ozなどの「オンス」表示がされております。
Tシャツのオンス表示はTシャツ全体の重さではなく、1ヤード辺りの生地の重さが5.6ozと言う表示になり、
下記の画像のように、グラムとメートルに直しますと、0.9144mに対して158.757gのウエイトとなります。
一般的にアパレル業界、主に生産では目付をグラムで表すことが主流となっており
メーター目付け180g/m2などの表示をされます。
実際に、180g/m2の目付けのTシャツをoz(オンス)で表すと、
180g/m2は1メートルでの重さになりますので、0.9144メートル(1ヤードの単位)に直します。
したがって、164.59gが0.9144メートル(1ヤード)の重さとなり、Tシャツのウエイトは5.8ozとなります。
Tシャツの薄さ(厚さ)と重さについて
薄いペラペラのTシャツは安物。この概念は不正解です。
一般的な感覚ですと、薄いTシャツは安物のイメージがございます。
しかしながら、一概にそうとは言えません。
Tシャツなどの綿の品質は、主軸に糸の毛足の長さが大きく関わっています。
綿の糸が長いほど毛羽立ちが少なく、肌触りの良い商品となり、毛足が短いほどゴワつき感があり品質も良くありません。
薄く感じる生地=軽い生地
分厚く感じる生地=重い生地
とは限らず、実際に計測すると、薄い生地の方が重い場合も多々ございます。
ヴィンテージアメリカン!? オープンエンドTシャツが高級!?
オープンエンド(空紡糸)で編まれたTシャツは、グラムの割に厚みがあります。
その理由として、空紡糸は、短い毛糸を寄せ集めて作った糸で、表面にざらつきがあるからです。
弊社は海外での生産も致しておりますが事実、空紡糸は、一番コストが安く、安物の生地になります。
アメリカのヴィンテージTシャツのような質感などとインターネット上では表現され
販売のプロモーション、またマーケットの需要によって日本国内のみ、空紡糸の価値が品質と比例していない部分もございます。
アメリカのヴィンテージTシャツのような質感。それは単に昔の編機の品質が悪く、そのような生地でしか編めなかった事が事実となります。
糸の品質は、空紡糸 カード糸 (セミコーマ糸) コーマ糸の順で、
空紡績が安物 コーマ糸が高級となります。
逆に生地の厚みは、空紡糸が分厚く感じ、コーマ糸が薄くなります。
コーマ糸のTシャツが薄い理由
コーマ糸は、綿花を紡ぐ工程で丹念にコーマ通しをして、不良部分を取り除いた上質な綿糸となります。
コーマ通しには不良部分を取り除くほかに、綿糸の繊維を一定方向(平行)にそろえる働きがあり
コーマ糸を使ったTシャツは自然なツヤがあり毛羽立ちにくい特徴があります。
したがって、毛羽立ちやゴワつきが無い為、生地は薄く感じられます。
また、一般的な綿糸はリング紡績機でつくられており「リングスパン糸」と呼びます。
しめ縄をつくる原理で紡績され、糸の表面は滑らかで強度のある糸に仕上がります。
ほとんどの製品がこのリングスパン糸を使用しています。
上記の内容から、薄い生地の方が高級だと捉える事ができますが、糸番手によっても生地の厚みが変化します。
しかしながら、糸番手はウエイトと比例する関係にあり、Tシャツであれば16番〜40番ほどの糸番手を使用致します。
糸番手は、数字が低いほど太い糸となります。
綿の番手は以下の通りで計算します
1ポンド(約453g)の重さで840ヤード(約768m)の長さを「1番手」と定めている。
1ポンドの重さで1680ヤードの長さとなるものを2番手と言う。
結果、2番手の糸は、1番手の糸よりも軽い(細い)糸ということになる。
糸の番手を変更すれば、その分Tシャツのウエイトは変化します。
生地のウエイトを重くするには低い番手の糸を使用します。それだけの資源をつかっていますので、当然価格は上がり生地には厚みがでます。
それでは、分厚い方が高価なのでは?という疑問もございますが、
Tシャツのウエイト(資源量)が同じであれば、薄く感じる方が高級となります。(大前提Tシャツの重さは同じです)
綿は天然繊維の為、産地や年代によってクォリティーにばらつきがあります。
綿花の品質については下記サイトをご覧ください。
https://smw.tokyo/コットンの種類-超高級綿-プレミアム-コットン-の-256
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