MA-1 ジャケット
MA-1は、複数あるフライトジャケットの1デザインにつけられた名前。
軍用機の多くがプロペラ機からジェット機に移行するに従って飛行高度も高くなり、フライトジャケットに付着した水分が氷結して乗組員の活動の妨げになることがわかったため、それまでの革製フライトジャケットではなくナイロン製のフライトジャケットが考案された。1950年代初頭に、先行するB-15型フライトジャケットの後継としてアメリカ空軍が開発したのが、このMA-1型フライトジャケット(ボマージャケット)である。
狭い軍用機内で様々な機材や機器にひっかからないよう、極めてシンプルな外見を与えられている。また、後ろ身頃の丈が前身頃(腹側)より短くなるようにされている点にも特徴がある。これは航空機のシートに座った際に、尻と腰の間に生地が挟み込まれないためである。
1stタイプから始まり、5回目の改良で生まれたDタイプではリバーシブル[1]で、外側はセージ・グリーン(Sage Green )というくすんだ緑色になっている。 内側はインディアン・オレンジというエマージェンシーカラー[1]の橙色[1]が採用される。 脱出または墜落した場合、ジャケットを裏返して着用し、救出部隊に発見されやすくするためである。
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