5.6オンスのTシャツは本当にヘビーウエイトか?

5.6オンスのTシャツは本当にヘビーウエイトか?

インターネットでよく見かける、現在は定番として扱われている5.6オンスのTシャツ。
商品ページには、ヘビーウェイトと記載がありますが、本当にヘビーウエイトの表示は正しいのでしょうか?

デザイナーや企画の方なら気になる方も多いのでは?

結論から言うと、ヘビーウェイトではなくレギュラーウェイトです。

なぜそのような結論に至ったのかをご説明致します。

オンスと平米目付けの早見表は次ページにあります。

ヘビーウェイトって?

単純に「比重が一般より」重いと言うこと。それでは一般とは何を示すのか?
一般的とは広く流通している物。となります。

この記事を読んでいる方で、ご存知の方は少ないかと思いますが、平成初期〜中期、昭和の末期などのTシャツの品質は、調べてもなかなか探すことは出来ないと思います。

当時のTシャツは、今よりも品質が良い物が使われていました。日本では、32/2 (32番手双糸)業界の俗語では(さんにそう)と呼ばれており、当時の日本では一般的で主流となる天竺生地(リングスパン糸)です。

現在流通している5.6ozTシャツの多くは17/1 (17番単糸)が使われています。

32/2の方が原材料、工程、編み立て、全ての点においてコストが掛かります。17/-はどちらかというと32/2と比べ安物の部類に該当します。当然ですよね。そうでなくてはトムスやギルダン、ギャブさんなど、消費者に現在の価格で商品が販売できるはずがないですから。

企業努力には限界があります。言うなれば工場に多くの発注をする事くらいです。

結論から言いますと、既存の無地を使ってプリント加工などをしているTシャツは安物です。
しかしながら、現在のTシャツにおける日本市場のマインドの多くは、「それで十分」という思考。

ちなみに、32/2のウエイトは約6.2ozですので、一昔前に日本で一般的に流通していたTシャツは、今よりもヘビーウェイトと呼ばれるようなTシャツでした。

Tシャツの目付けとオンス  早見表

Oz(オンス )m2(グラム)
4.4149.0
4.5151.9
4.6155.2
4.7158.6
4.8162.0
4.9165.4
5.0168.8
5.1172.2
5.2175.6
5.3179.0
5.4182.3
5.5185.7
5.6189.1
5.7192.5
5.8195.9
5.9199.3
6.0202.7
6.1206.1
6.2209.5
6.3212.8
6.4216.2
6.5219.6
6.6223.0
6.7226.4
6.8229.8
6.9233.2
7.0236.6
7.1240.0
7.2243.3
7.3246.7
7.4250.1
7.5253.5
7.6256.9
7.7260.3
7.8263.7
7.9267.1
8.0270.5
8.1273.8
8.2277.2
8.3280.6
8.4284.0
8.5287.4
8.6290.8
8.7294.2
8.8297.6
8.9301.0
9.0304.3
9.1307.7
9.2311.1
9.3314.5
9.4317.9
9.5321.3
9.6324.7
9.7328.1
9.8331.5
9.9334.8
10.0338.2
10.1341.6
10.2345.0
10.3348.4
10.4351.8
10.5355.2
10.6358.6
10.7362.0
10.8365.3
10.9368.7
11.0372.1
11.1375.5
11.2378.9
11.3382.3
11.4385.7
11.5389.1
11.6392.5
11.7395.8
11.8399.2
11.9402.6
12.0406.0

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